バーキンとケリーの違いを徹底解剖！どっちがあなた向き？

エルメスバーキンとケリー、どう違う？

バーキンとケリーバッグ、歴史が違うということはご存知の方は多いと思います。

バーキンはジェーン・バーキンのため、「整理整頓は苦手、荷物いっぱいのアクティブ女性」のために作られたバッグ、ケリーは、モナコ公妃となった大女優グレース・ケリーのため、「もっとも美しいバッグ」を目指して作られたバッグというのは有名な話ですが、2つのバッグは一見非常に似ており、どちらも最高級バッグとして知られているため、その違いが気になる方は多いようです。

今回はあらゆる面から2つのバッグの違いを徹底分析してみました。

どっちが人気？エルメスのバーキンとケリーバッグ。

「エルメスの」と言ったらまず「バーキン」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

日本国内の知名度では間違いなくバーキンのほうが上です。ただ、バーキンとケリーは合わせてエルメスを代表するバッグなので、共にセレブを中心として大人気のバッグではあります。

統計的な話をすると、Google検索数ではこんなグラフになっています。（最大検索数を100%としたときの％グラフ）

参考：Googleトレンド
こんな感じで2004年〜2008年くらいまでは双方同じような検索数ですが、2009年あたりからバーキンが伸び始め、その後どんどんと差が付いていっています。

景気の回復とともに、贅沢品のキーワードとしてバーキンが注目を浴びたのでしょうか？中国人の爆買いの影響でしょうか？

真相はわかりませんが、現時点ではバーキンの方に注目が集まっているのは間違いないようです。

ちなみに英語の検索数では、

面白いですね。2011-2012年ごろにバーキンが注目を浴びていますが、その前後は日本ほど差がありません。

つまりバーキンとケリーでは、世界的に見ると若干バーキンの方が人気があり、ここ8年くらいの間に、特に日本国内でバーキンの人気が徐々に高まってきたということが分かります。

バーキンとケリーを愛用しているセレブ

愛用しているセレブはバーキンのほうが多いようです。インスタグラムやツイッターでも多くの有名人・インフルエンサーがバッグを持った写真をアップしています。

有名なのはヴィクトリア・ベッカム。数々のバーキンコレクションをコーデに合わせてメディアに登場していますが、ケリーもお持ちのようです。
またケイティ・ホームズ、
パリス・ヒルトンの友人、スタイリストで知られるキム・カーダシアンも愛用しています。↓

Kim Kardashian Westさん(@kimkardashian)がシェアした投稿 – 2017 6月 23 12:17午後 PDT

素敵なデニムっぽいケリー(25か20サイズ。おそらくパーソナルオーダー品？)をお持ちですね♪彼女はバーキンもお持ちです。
同じ位のサイズのケリー（25）↓

日本の芸能人・有名人ですと、
中村江里子さん、君島十和子さん、梨花さん、優木まおみさん、磯野貴理子さん、神田うのさん、萬田久子さん、美川憲一さんなどが所有者として知られていますが、おそらくもっといらっしゃるでしょう。

用途の違い：バーキン・ケリーを持っている人はどんな使い方をしてる？

では実際に持っている方はどんな使い方をしているのでしょうか。ヤフー知恵袋などでも、そういった質問が多いため、実際に持っている方々に聞いてみました。

アンケートを取ると、以外にも（？）「ほぼ使っていない」という方が多いです。（20%以上）

使わない理由：
・人にもらった（親からのお下がりや、プレゼント）からあまり愛着がない
・大切にしすぎて使わない
という感じでした＾＾；　ちょっと値段にしてはもったいないですねっ。

中には「持っている人が多すぎて使うのをためらう」という意見も。高級ながら、高級バッグの代名詞であるバーキン・ケリーならではの理由ですね・・・

使い方としては、ケリーはフォーマルな場所用、バーキンはプライベートで使うという使い方がやはり多いようです。
もともとエルメスは馬具用品のメーカー、使い倒すことを考えた丈夫なバッグ作りをしているわけですから、どんどん使い倒すのが本来の使い方な気がします。（それこそジェーン・バーキンのように）

結論、使っている方の使い勝手感想としては、
バーキンは「マチが広くてたくさん入る(しかし重い）」
ケリーは「フォーマルでも持っていける（しかし物が入らない）」
とそれぞれいいところが違いますね！

取材協力：ミルトーク

バーキンとケリーの見た目の違い比較

ここからは細かい話ですが、2つのバッグの外見の違いはどこにあるのでしょうか。
バーキン30・トゴ・エトゥープと、ケリー32・トゴ・エトゥープを並べてみます。

（リンク先の楽天ショップに飛ぶと横からや内部の写真が見れます）

こう比べてみると一目瞭然なのが、
バーキン：　ダブルハンドル（持ち手が2本に分かれている）
ケリー：　シングルハンドル（持ち手が1本しかない）

そして、ご覧の通りケリーはトップの蓋となっている部分を開けたままで持つことはできませんが、
バーキンはトップ部分をバッグ内部に差し込む形でトートバッグのように使うことができます。

バーキン・ケリーのサイズの違い

また、サイズですが、
バーキン30：
横幅30×高さ22×マチ16cm
ケリー32：
横幅32×高さ23×マチ10.5cm

他のサイズを見てみると、
バーキン25：
横幅25×高さ20×マチ13cm
ケリー25：
横幅25×高さ17×マチ7cm

このように、バーキンとケリーは「マチ」に大きな違いがあり、これがケリーバッグをフォーマルに仕立て上げている理由の一つでもありますし、バーキンが収納力に定評がある理由の一つでもあります。

そして、バーキンが「25/30/35/40/42」（数字は横幅を表しています）に対し、ケリーは「15/20/25/28/32/35」と20〜30cm幅の展開サイズがより細かくなっています。

現在流通しているバーキン

バーキン25　
バーキン30
バーキン35　
バーキン40

現在流通しているケリー

ケリー20　ケリー25
ケリー28　
ケリー32
ケリー35

内部の構造

内側はほぼ同じで、共にファスナーポケットが一つと、広めのオープンポケットが一つ付いています。（サイズによっては二つ）

その他の違い

バーキンには外縫い、内縫いの概念がなく　、ケリーには外縫いと内縫いの2種類の縫製方法があり、見た目が全然違います。

外縫いのケリーバッグ

内縫いのケリーバッグ

バッグの角のところを見ると特に違いがよくわかります。糸が見えている＝外縫い　糸が見えていない＝内縫いですが、内縫いは全体的に丸みを帯びて女性らしいフォルム、外縫いは角ばった印象でフォーマルシーンに最適、とバッグの利用シーンも変わるくらいの違いはあります。

ちなみにバーキンはというと、全てケリーでいうところの「内縫い」という縫製方法です。

外縫いのケリーを他にも見る
内縫いのケリーを他にも見る
バーキンの縫製を見る

バーキンとケリーの重さ比較

※トゴの場合

バーキン30：
900g
ケリー32：
850g

バーキン25：
600g
ケリー25：
500g

バーキン35：
1250g
ケリー35：
1000g

使われている金具の量・内部の構造はほぼ一緒ですが、やはり持ち手が2本に分かれている点、マチがある点が大きいのでしょうか、バーキンの方がケリーよりも常に若干重くなっています。

１キロというと、だいたいバッグで「重いな・・・」と感じ始めるのは800gくらいから（個人的な感覚ですが）なので、何も入っていない状態で１キロはかなりの重量です。

特にバーキンの良さは「収納力」があることですから、たくさん入れると下手すると２キロ位になります。

バーキンはプライベート使用向きのバッグではありますが、ちょっと重さを感じるバッグなので長時間の持ち歩きには向かないでしょう。
（重さを感じないくらいに腕肩を鍛える！というのもアリですが）

ちょっと脱線しますが、プラダのサフィアーノなんかも結構重く、同じく１キロくらいあります。
やはり重厚感あふれるしっかりとしたレザーのバッグというと、そのくらいにはなってしまうのですね。

バーキンとケリーのお値段比較

※ケリーは2017年価格、バーキンは2015年価格なので純粋には比較できません。おそらくバーキンは以下より数％値上げしています。

ケリー20：
¥696,600（税込）

バーキン25：
¥1,060,000（税込）

ケリー25：
¥1,101,600（税込）

バーキン30：
¥1,210,000（税込）

ケリー28：
¥1,231,200（税込）

ケリー32：
¥1,339,200（税込）

バーキン35：
¥1,340,000（税込）

ケリー35：
¥1,425,600（税込）

こう並べてみると、ほぼ正規店価格は変わらず、バーキンの2017年価格が上記より値上がりしているであろうことを考慮すると、ほぼ同一価格と言っていいでしょう。

定価や新品・中古価格の相場について詳しくはこちら。

 

---

 

このように、似ているようで異なる主義を持ったバーキンとケリー。
バーキンで日々のおしゃれを楽しむ？ケリーでパーティやイベントを楽しむ？それとも敢えて逆？
それぞれのおしゃれを是非楽しんでください！